この部分は、板本の刊記「寛永十三丙子年正月日」まで書き写した本(写本)がまずあって、その写本を書き写した人が「ああ!これは板本の刊記を書き写したものだろうと、合点した」、つまり、直接板本を書き写したのではなく、その写本を見て、更に書き写したもの、「回し読み」ならぬ「回し書き」されたものとみられる。い53-072 〔同時代〕としての女性短歌BUNGEI SPECIAL I 河出書房新社。だから、ひょっとして、この本の前に、何冊か書き写されたものがあったかも知れない。山岡荘八・加藤栄三画賛色紙「春の風 呑んで…」 毛筆 27×24。ま、それだけ「板本」が高価なものだったと言うことだ。三橋鷹女『羊歯地獄 三橋鷹女句集』俳句評論社 昭和36年初版函・200部限定版。